byとfrom、どちらも日本語では「〜で」「〜から」になりやすくて、英文を作るたびに止まりませんか。
迷う原因は、訳語で覚えようとすると線引きがぼやけるからで、byは手段・経由、fromは起点・出発点とつかむと整理しやすくなります。
この記事では、日常会話から仕事の英文まで使える形で、時間・受動態・made by / made from の違いまで一気に確認できます。
「〜までに」はby、「〜から」はいつもfromとは限らない。まずは、この2語の土台になるイメージから見ていきましょう。
「起点」と「手段」で覚える!byとfromの基本的なコアイメージの違い

byとfromは、辞書の訳だけ追うと途中でこんがらがりやすい前置詞です。
でも、最初に覚えるべき軸はたった2つで、byは「どうやってそこへ行くか」、fromは「どこから始まるか」。この見方で読むと、交通手段でも時間でも受け身でも、ぐっと判断しやすくなります。
英語が苦手な人ほど、日本語の「〜で」「〜から」にそのまま当てはめようとして迷いがちですよね。
ここでは細かな例外を先に追わず、まずネイティブがつかんでいる大きなイメージから整理していきます。
到達点を見据えた「手段・経由」を表すbyのコアイメージ
byの中心にあるのは、目的地や結果に向かうための手段・経路です。
「何を使ってそこに届くのか」「何を通ってその結果になるのか」を示すとき、byが選ばれます。
たとえば、by train は「電車という手段で」、by email は「メールという方法で」という感覚です。
大事なのは、byが主役にしているのは道具そのものより、到達までのルートだという点です。
だから「手で書く」は write by hand、「自分で払う」は pay by myself のように、「その結果に至るやり方」に目線があります。
この前置詞は、頭の中で「完成した場面」から逆に見るとつかみやすいです。
たとえば “I came here by bus.” なら、もう「ここに着いた」状態があって、その着き方がバスだった、という順番なんです。
日本語訳だけで覚えると「by=〜で」と雑に見えてしまいますが、それだと from とぶつかる場面が出てきます。
迷ったら、「これは出発点の話ではなく、結果にたどり着く方法の話かな」と自分に聞くと整理しやすいです。
| byが出やすい場面 | 意味の軸 | 例 |
|---|---|---|
| 交通手段 | 何で移動したか | by train / by car |
| 連絡方法 | 何で伝えたか | by email / by phone |
| 方法・経路 | どうやって実現したか | by hand / by using this tool |
学習中によくあるのが、「byは手段」と聞いて、何でもかんでも道具に付けたくなることです。
ただ、英語では相性があります。
たとえば単独の道具には with が自然なことも多く、by は「やり方」寄り。ここをぼんやりさせると、英文が通じても少し不自然になりやすいところです。
すべての始まりである「起点・出発点」を表すfromのコアイメージ
fromの中心にあるのは、物事が始まる場所・時間・原因の出どころです。
どこから来たのか、いつから始まるのか、何が元になっているのか。
この「始まりの点」を示したいとき、fromが自然に出てきます。
たとえば from Tokyo なら出身地や出発地、from Monday なら開始時点、learn from experience なら経験という源から学ぶ感覚です。
視線はゴールではなく、後ろ側にあります。
“This train goes from Osaka to Kyoto.” なら、話の出発点は大阪です。
“I got an email from my boss.” も同じで、メールがどこ発なのか、誰が送り手なのかを示しています。
ここでbyと見比べると差がはっきりします。
“by email” はメールという手段で、 “from my boss” は上司という発信元から。同じ文の中に並ぶこともありますが、見ている方向が違います。
この違いを一度つかむと、訳語に引っ張られにくくなります。
- from London:ロンドンから
- from 9 a.m.:午前9時から
- from a friend:友人から
- from stress:ストレスが原因で
fromは「元の位置」や「原因の発生源」に焦点を当てるので、目の前の結果だけを見ている文には合いません。
「どこから始まった?」と聞けるならfrom、 「どうやって届いた?」と聞けるならby。この判別はかなり使えます。
実際、前置詞で止まる人の多くは、単語の意味ではなく視点の向きを混同しています。
訳し分けより先に、前を見るby、後ろを見るfrom、と置いておくと記憶に残りやすいはずです。
まずはこの2本だけで十分です。
細かな用法はあとで増やせますが、最初の芯がずれていなければ、使い分けはかなり安定します。
ビジネスや日常でよく使う!シチュエーション別の正しい使い分け
by と from は、単語だけ見ると短いのに、会話では驚くほど印象を左右します。
この場面では「何を使って相手に届いたのか」なら by、「どこを出発点にしているのか」なら fromと考えると、かなり迷いにくくなります。
日常会話でも仕事のメールでもよく出る3つの場面に絞って見ていくと、頭の中で整理しやすいですよ。
交通手段や連絡方法を伝えるときの表現
まず覚えたいのは、交通手段や連絡方法では by がよく使われることです。
理由は、電車やメールそのものが「出発点」ではなく、相手や目的地へ届くための手段だからです。
たとえば「電車で行く」は I go by train、「メールで送る」は I sent it by email と表せます。
この by は「何を使って移動したか」「何を通して届いたか」に意識が向いています。
よく使う表現を並べると、次の形です。
| 言いたいこと | 自然な表現 | 考え方 |
|---|---|---|
| 電車で行く | go by train | 移動の手段 |
| 車で通勤する | commute by car | 通勤の手段 |
| メールで送る | send by email | 連絡の手段 |
| 電話で話す | talk by phone | 会話の手段 |
一方で from を使うと、「東京から行く」「駅から歩く」のように場所の起点が前に出ます。
たとえば I came from Osaka は「大阪から来た」で、移動手段は入っていません。
同じ移動の話でも、by train は方法、from Osaka は出発地。この切り分けが大事です。
英作文では「電車から行く」と日本語の感覚で from を置きたくなる人が多いのですが、そこはぐっと止まりたいところです。
起源や出身、情報の出どころを伝えるときの表現
出身地、情報源、物の由来を言うときは from が自然です。
なぜなら、このとき知りたいのは「どこを起点としているか」だからです。
たとえば I’m from Kyoto は「京都出身です」、This wine comes from France は「このワインはフランス産です」という意味になります。
仕事で特に出番が多いのは、情報の出どころを示す場面です。
- I got this information from our client.(この情報は取引先から得ました)
- I heard it from my manager.(それは上司から聞きました)
- This data is from last year’s report.(このデータは昨年の報告書のものです)
ここで by を使うと、不自然または意味がずれることがあります。
たとえば a book by Murakami は「村上さんによって書かれた本」で、作者を示しています。
でも a book from Murakami だと「村上さんから届いた本」のように、送り主の響きが出ます。
この差はメールでも同じです。
An email from Tanaka は「田中さんから来たメール」、a report written by Tanaka は「田中さんが作成した報告書」。受信元なのか、作成者なのかで前置詞が変わります。
実務ではこの違いを外すと、送った人と作った人が入れ替わって読まれることがあるので、短い単語でも手を抜けません。
「〜までに(期限)」と「〜から(開始)」を表す時間の表現
時間表現では、by は期限、from は開始点です。
ここが混ざると予定や締切の認識がずれてしまうので、会話でも仕事でもかなり重要です。
by Friday は「金曜日までに」、from Friday は「金曜日から」です。
たった1語の差ですが、意味は真逆に近いですよね。
| 表現 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| by 5 p.m. | 午後5時までに | 締切・完了時点 |
| from 5 p.m. | 午後5時から | 開始時点 |
| by Monday | 月曜までに | 提出・返信 |
| from Monday | 月曜から | 新しい予定の開始 |
例文で見ると、Please reply by tomorrow. は「明日までに返信してください」です。
対して The new schedule starts from tomorrow. は「新しい予定は明日から始まります」となります。
締切を伝えたいのに from を使うと、開始日として読まれるおそれがあります。
ビジネスメールで一番起こりやすいのは、submit from Friday のような形です。
これでは「金曜から提出する」という変な意味に寄ってしまいます。
提出期限なら submit it by Friday が自然です。
迷ったら、「その時点までに終わっていてほしい」のか、「その時点から始まる」のかを先に日本語で決めてみてください。
そのひと呼吸だけで、by と from の選び間違いはかなり減ります。
迷いやすい「受動態(〜によって)」と「原料・材料」での使い分けルール
このあたりは、英語の前置詞で急に手が止まりやすいところです。
byは「だれが・何がそうしたか」、fromは「何から変化したか」と分けて見ると、受動態も材料表現もかなり整理しやすくなります。
特に made by / made from / made of は見た目が似ているので混ざりやすいのですが、見ている対象がそもそも違います。
作った人に目が向いているのか、材料の変化に目が向いているのか。まずそこだけ押さえると、文法問題よりずっと感覚で選べるようになります。
「made by」「made from」「made of」の決定的な違い
いちばん大事なのは、made by は「作り手」、made from と made of は「材料」を表すことです。
つまり、made by だけ視点が人や会社などの動作主に向いていて、made from / made of は物そのものに向いています。
ここで迷ったら、「完成品を見て、元の材料が見た目で分かるか」を目安にすると判断しやすいです。
| 表現 | 見るポイント | 使う場面 | 例文 |
|---|---|---|---|
| made by | 作った人・会社 | 製作者、製造元を言う | This bag was made by a local designer. |
| made from | 変化した原料 | 加工されて元の形が分かりにくい | Wine is made from grapes. |
| made of | 見て分かる材料 | 材質がそのまま分かる | This table is made of wood. |
たとえば、ぶどうからワインになると、見た目はもうぶどうではありませんよね。
だから made from grapes になります。
一方で、木の机は見れば木だと分かります。
この場合は made of wood が自然です。
そして「その机は地元の職人によって作られた」と言いたいなら、材料ではなく作り手の話なので made by を使います。
英作文では、ひとつの文の中で材料と作り手を両方入れることもできます。
This desk is made of oak by a furniture maker in Osaka. のように書けば、「何でできているか」と「だれが作ったか」を無理なく並べられます。
迷ったときは、完成品に向かって「何でできてるの?」と聞いているのか、「だれが作ったの?」と聞いているのかを心の中で言い直すと、かなり外しません。
受動態の動作主を表す基本的なbyの使い方
受動態で by を使うのは、その動作を行った人・組織・手段の担い手を示したいときです。
「〜によって」と日本語で訳されることが多いのですが、訳語で覚えるより「行為の担当者」と考えたほうが自然に使えます。
たとえば次のような文です。
- The report was written by Tanaka.
- The building was designed by a famous architect.
- The package was delivered by our partner company.
どの文も、「だれがその行為をしたか」に焦点があります。
受動態で by を入れるかどうか迷う人も多いのですが、動作主が不要なら省略して大丈夫です。
The report was written. だけでも文は成立しますし、書き手が不明なときや、あえて言わないほうが自然な場面もあります。
仕事のメールでは、動作主を入れると責任の所在がはっきりする反面、少しかたく見えることもあります。
なので、相手に必要な情報かどうかで入れるか決めるのが実用的です。
by のあとに来るのは、基本的に「動作をした側」です。
ここを外して、理由や材料まで by でまとめてしまうと不自然になります。
たとえば「塩でできている」は made by salt ではなく、材料なので made of salt か made from salt を考える場面です。
前置詞は丸暗記しようとすると崩れやすいのですが、「人か、材料か」で分けるだけでもかなりすっきりします。
感情の原因やきっかけを表すfromの使い方
from は受動態の動作主には使いませんが、感情や反応の原因を表すときによく使われます。
ここでの from は、「その感情がどこから生まれたか」という起点の感覚です。
たとえば、She was tired from work. なら「仕事が原因で疲れていた」という意味になります。
怒り、疲れ、驚きのような反応が、ある出来事や状況から出てきたイメージです。
- He was exhausted from the long flight.
- She was upset from the news.
- My eyes were sore from staring at the screen.
この from は、by と入れ替えられないことが多いです。
たとえば He was exhausted by the long flight. も文脈によっては通じますが、by だと「その長いフライトによって消耗させられた」という出来事側の圧力が少し強く出ます。
from のほうが、「原因はそこにある」という起点の感じが素直です。
日本人学習者は、受動態っぽい形を見ると何でも by を置きたくなりがちですが、感情や体の反応では from がしっくり来る場面がかなりあります。
目安としては、だれかが行為したというより、ある状況がきっかけでそうなったなら from を先に疑うと選びやすいです。
「作った人は by、変化した材料や感情の原因は from」。この線引きだけでも、混同はかなり減ります。
どちらが自然?迷ったときに役立つ「言い換え」と「判別」のコツ

英文を書いていると、「どっちでも通じそうだけど、自然なのはどっち?」で手が止まりやすいですよね。
そんなときは文法用語で考えるより、その名詞が“道具”なのか、“出どころ”なのかを先に見ると、かなり迷いが減ります。
私も前置詞で迷う文は、頭の中でいったん日本語をほどいて、「何を使ったのか」「何から起きたのか」に分けて判断することが多いです。
この見出しでは、試験対策の暗記よりも実際に書くときに使いやすい見分け方に絞って、byとfromの選び方を整理します。
「〜を使って」と言いたいときの適切な前置詞の選び方
「〜を使って」と言いたい場面では、まずbyは手段・方法、fromは材料・出どころと切り分けるのが近道です。
同じ「使って」に見えても、何かを行うための方法を言いたいのか、何かが何から成り立っているかを言いたいのかで、前置詞は変わります。
たとえば「電車で行く」は移動の手段なので by を使います。
一方で「牛乳からチーズを作る」は、チーズのもとになる出発点を言っているので from が自然です。
まずはこの差を、短い表で見ておくと整理しやすいです。
| 言いたいこと | 自然な前置詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 交通手段・通信手段・方法 | by | I go to work by train. |
| 材料・原料・変化前の姿 | from | Wine is made from grapes. |
| 道具そのものをはっきり言う | with が自然なことも多い | He opened the box with a knife. |
ここで一つ大事なのは、「〜を使って」=いつも by ではないことです。
たとえば「ナイフを使って箱を開けた」は by a knife より、with a knife のほうが普通です。
by は手段を広く示せますが、手に持つ道具を言うときは with が選ばれやすいからです。
迷ったら次の順で考えると、かなり外しにくくなります。
- 移動・連絡・支払いなどの方法なら by
- 何から作られたかなら from
- 手で使う道具なら with も候補
たとえば「メールで送ってください」は Please send it by email. が自然です。
でも「この紙をはさみで切った」は I cut the paper with scissors. が普通で、by scissors にはなりません。
日本語の「使って」に引っぱられて全部 by にすると、不自然な英文が一気に増えます。
英文を作る前に、「方法の話か、材料の話か、それとも道具の話か」を3秒だけ確認してみてください。
「〜が原因で」を表現する際の適切な使い分け
原因を言いたいときは、from は“原因・きっかけ”、by は“行為者・手段”と考えると見分けやすいです。
この区別ができると、受け身の文でも感情の文でも前置詞を選びやすくなります。
たとえば「その窓は強風で壊れた」と言うなら、The window was broken by the strong wind. のように by が使えます。
ここでは、壊すはたらきをしたものを手段に近い感覚で置いているからです。
一方で「彼は長時間の仕事で疲れていた」は He was tired from working long hours. が自然です。
疲れの出どころ、つまり状態を生んだ原因を from で示しています。
似た形でも、見ている方向が違います。
| 場面 | 自然な前置詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 何かが誰か・何かによって行われた | by | The song was written by her. |
| 感情・体調・変化の原因 | from | He is suffering from stress. |
この見分け方は、言い換えるともっとわかりやすいです。
by が合うか迷ったら、「〜によって行われた」に置き換えて自然かを見ます。
from が合うか迷ったら、「〜がもとでそうなった」に置き換えてみると判断しやすいはず。
たとえば「その知らせで驚いた」は、行為者を言いたいわけではありません。
驚きのきっかけを言っているので surprised from the news としたくなりますが、実際は surprised at や surprised by が自然なこともあり、感情表現は組み合わせで覚える必要があります。
このあたりは少しややこしいところで、原因だから必ず from と決め打ちしないほうが安全です。
ただ、少なくとも状態の発生源を述べる文では from がよく出ます。
たとえば suffer from a cold、recover from fatigue のような形です。
反対に、受動態で「誰によって」「何によってその動作がなされたか」を言うなら by を優先して考えると、大きくは外れません。
迷ったときは、動作を起こした主体なのか、結果を生んだ原因なのかを分けてみてください。
この一手間があるだけで、by と from の使い分けはかなり安定します。
やりがちなミスを解決!日本人が間違えやすいNGパターンと注意点
byとfromは意味の軸が違う前置詞ですが、日本語にするとどちらも「〜で」「〜から」と訳せてしまうので、そこで迷子になりやすいんです。
とくに間違いが出やすいのは、期限を表すbyと、出発点を表すfromを日本語の感覚で置き換えてしまう場面です。
ここでは、会話でも仕事でもよく起こる誤用を、すぐ直せる見分け方つきで整理していきますね。
期限を意味する「until」と「by」の混同に注意
いちばん多いのは、byは「その時点までに終える」、untilは「その時点まで続く」という違いを混同するパターンです。
どちらも日本語では「〜まで」と訳されやすいので、英文を作るときに入れ替えてしまう人がとても多いです。
見分け方はシンプルで、その動作が締切なのか、継続なのかを先に考えること。終わらせる話ならby、続いている状態ならuntilを選ぶとぶれにくくなります。
| 前置詞 | 意味 | 合いやすい内容 | 例文 |
|---|---|---|---|
| by | その時点までに | 提出・完了・返信・到着 | Please reply by Friday. |
| until | その時点までずっと | 待つ・働く・滞在する・開いている | I worked until Friday. |
たとえば「金曜までに返信してください」は、返信を完了させる必要があるので by Friday です。
一方で「金曜まで働いた」なら、働く状態が金曜まで続いたので until Friday になります。
ここで Please reply until Friday. とすると、不自然に聞こえることがあります。
「金曜までずっと返信していてください」のような変な含みが出るからです。メールで見ると一瞬止まる表現で、相手に負担をかけかねません。
仕事の英語では、次の組み合わせで覚えるとかなり実用的です。
- by tomorrow morning:明日の朝までに
- by the end of the month:月末までに
- until tomorrow:明日までずっと
- until 5 p.m.:午後5時まで
迷ったら、文を日本語で「終える」に言い換えてみてください。
「その時点までに終える」が自然ならby、「その時点まで続ける」が自然ならuntil。試験でも実務でも、この判定がいちばん速いです。
日本語の「〜から」に引きずられてfromを誤用するケース
fromの誤用は、日本語の「〜から」が広すぎることから起こります。
日本語では「電車から行く」「メールから連絡する」「金曜までにを金曜から」と頭の中で曖昧につながることがありますよね。
でも英語のfromは、基本的に出発点・起点・出どころです。
なので、手段や方法を言いたい場面でfromを使うと、不自然になることが少なくありません。
よくある誤用を、まず一覧で見ておきましょう。
| 言いたい内容 | 誤りやすい形 | 自然な形 |
|---|---|---|
| 電車で行く | go from train | go by train |
| メールで送る | send it from email | send it by email |
| 彼から聞いた | heard by him | heard from him |
| 大阪出身です | by Osaka | from Osaka |
ポイントは、「その名詞がスタート地点か」を自分に問いかけることです。
大阪、彼、会社、ニュースサイトのように、情報や人や場所の出どころならfromが自然です。
反対に、電車、バス、メール、電話のように、何かを実現するための方法ならbyを使います。
たとえば I heard from my boss. は「上司から聞いた」です。
ここを I heard by my boss. とすると、普通の会話ではかなり不自然です。聞こえ方としては「上司によって聞かれた」に近い連想が混ざります。
もうひとつ多いのが、時間表現でのfromの入れすぎです。
I will finish this from Friday. のような文は、「金曜からこれを終える」となってしまい、期限が伝わりません。
締切なら by Friday、開始なら from Friday。ここは厳密に分けたほうが安全です。
短いやり方ですが、英作文の前に次の二択で判定するとミスが減ります。
- 「どこから・誰から・何から始まるか」を言いたい → from
- 「何を使って・どんな方法で・いつまでに」を言いたい → by
日本語訳に頼ると混線しやすいので、訳語ではなく場面で選ぶのがコツです。
とくにメール返信や納期の連絡では、byとfromを取り違えるだけで意味が逆向きになることがあります。ここは丁寧に見直したいところです。
byとfromの違いまとめ
byは「手段・経由・期限」、fromは「起点・出発点・由来」というイメージで捉えると、使い分けがかなり整理しやすくなります。
交通手段や受動態の動作主にはby、出身・情報の出どころ・開始点にはfromを置く、と覚えるだけでも英文の迷いはぐっと減るはず。
「〜までに」はby、「〜から」はfrom。ここを混同しないことが、日常会話でも仕事の英語でも大切です。
made by / made from / made of の違いまで一緒に押さえておけば、表現の精度も自然さも上がります。
まずは今日から、短い例文を3つほど自分で作って、byなら「何を使って・いつまでに」、fromなら「どこから・何から」を声に出して確認してみてください。頭の中で理解した知識は、実際に書いて話すとしっかり定着します。次に英文を作る場面では、迷って止まる時間がきっと短くなりますよ。

