thisとtheの違いは?会話とメールで迷わない使い分け

英語でthisとthe、どちらを書けばいいのか迷うこと、ありませんか。

結論から言うと、混乱しやすい理由はこの2つがどちらも「特定のもの」に関わる一方で、thisは「これ」、theは「その話題だと分かっているもの」と役割が違うからです。

この記事では、会話とメールでの使い分けを例文つきで整理し、その場で迷わない判断のしかたまで分かります。

意味の土台から先に押さえると、似て見える2語の差がすっと見えてきます。では、まずはthisとtheの根本的な違いから見ていきましょう。

thisとtheの根本的な意味と定義の違いをおさえましょう

thisとtheの違いは?会話とメールで迷わない使い分け

英語で迷いやすいのは、どちらも「特定のもの」を表しているように見える点です。

でも、判断の軸は意外とシンプルで、「話し手が今これを指しているか」なら this、「聞き手もどれか分かる前提」なら the と考えると整理しやすくなります。

この2語は似ているようで、相手に渡す印象が少し違います。

ここでは文法用語を並べすぎず、使う場面が頭に浮かぶ形で根本の違いをおさえていきましょう。

物理的・心理的な近さをアピールする「this」

this は「これ」「この」と、話し手の近くにあるものをぐっと指し示す語です。

近さは、机の上にある物のような物理的な近さだけとは限りません。

今まさに自分が話題に出したこと、強く意識していること、手元の資料のように心理的に近いものにも使われます。

たとえば this pen なら、「このペン」と目の前の一本を示す感じです。

同じように This is my seat. なら、座席表の中の一般論ではなく、「ほら、これが私の席」とその場で示している空気が出ます。

文法上は指示代名詞、または指示形容詞として使われます。

名詞なしで This is good. と言うこともあれば、名詞を伴って this book と言うこともあります。

この自由さが、the との大きな違いです。

学習中は「近い=手が届く距離」と覚えたくなりますが、それだけだと少し足りません。

会議で手元の資料を見せながら this report と言うとき、距離よりも「今ここで私が取り上げている」が中心だからです。

ぼく自身、英文を読むときに this が出たら、まず「話し手がライトを当てたもの」と受け取るとかなり分かりやすくなります。

観点this
基本の意味これ、この
中心になる感覚話し手の近くにある、または強く意識している
聞き手との関係まだ共有より「今これを見て」が強い
名詞なしで使えるか使える

話し手と聞き手の共通認識を表す「the」

the は「どれのことか、もう分かるよね」という共通認識を表す語です。

こちらは「近いかどうか」より、話し手と聞き手の頭の中で対象が特定できているかが大事になります。

たとえば the door と言えば、部屋の中で話していて「そのドアのこと」と自然に分かる場面がありますよね。

このとき、ドアが話し手の近くになくても問題ありません。

Please close the door. は、「どのドアでもいい」ではなく、その場で分かるドアを指しています。

文法上の the は定冠詞です。

そのため、this のように単独で名詞の代わりにはなれず、ふつうは後ろに名詞が続きます。

つまり the は、何かを指さす語というより、名詞に「例のそれ」という札を付ける語と考えると理解しやすいです。

もうひとつ大事なのは、「一度出た名詞」に付きやすいこと。

たとえば最初に I bought a book. と言ったあと、次に The book is interesting. と続ける形です。

最初は数ある本のうちの一冊として出し、次の文ではその本だと共有できるので the になります。

this と the が似て見えるのは、どちらも対象を絞るからです。

ただし、this は話し手側の「これだよ」が前に出やすく、the は話し手と聞き手の「あれのことね」が前に出やすい。この差をつかむと、英文の見え方がかなり変わります。

  • this:話し手がその場で取り上げて見せる感覚
  • the:聞き手も含めて対象が決まっている感覚
  • this は単独でも使えるが、the は名詞と一緒に使うのが基本

まずは「近さの this」「共有の the」と短く覚えるだけでも十分です。

細かい例外を先に追うより、この土台が入っているほうが会話でも読み書きでも迷いにくくなります。

なぜ使い分けが大切なの?話し手が抱くイメージの違い

同じ名詞の前に置く言葉でも、thisとtheでは、相手の頭に浮かぶ場面がかなり変わります。

文法の話に見えて、実際は「その場で何をどう見せたいか」という気持ちの違いなんです。

ここをつかむと、暗記よりずっと判断しやすくなりますし、会話でもメールでも迷う回数がぐっと減りますよ。

「これだよ!」と強く指し示したいときの心理

thisを使うときの気持ちは、ひとことで言うと「今、これを見て」です。

話し手がその物を手元に感じていたり、話題の中心として前に出したかったりするときに選ばれやすい言葉です。

距離は本当に近い場合もありますし、物理的には離れていても、気持ちの上でぐっと近くに引き寄せている場合もあります。

たとえば、机の上の書類を相手に渡しながら「this document」と言うと、ただ書類を示すだけでなく、「今話しているのはこれです」という焦点づけまで入ります。

会話では、この焦点づけがかなり大事です。

英語は、何を新しく持ち出すのかを最初に見せる感覚が強いので、新情報を前に出すときにthisがよくはまります。

こんな違いで考えると分かりやすいです。

話し手の気持ちthisが合う場面
今ここで見せたい目の前の物を指すとき
話題の中心にしたいこれから説明する物・人・内容を出すとき
自分の側に引き寄せたい自分の考えや提案として強めに示すとき

たとえば「this idea」と言えば、「今から話す私の提案」をぐっと前に出す感じになります。

一方で、ただ既に分かっている案の話を続けるだけなら、そこまで強く指し示す必要はないこともありますよね。

学習中に見落としやすいのは、thisには「近い」の意味だけでなく、選び取って見せる動きがあることです。

だから、ただ特定しているだけではなく、「これに注目してほしい」という温度まで乗りやすいわけです。

ぼく自身も英語の例文を見ると、thisが出た瞬間に、話し手が少し身を乗り出しているような印象を受けることがあります。

文法書より、この感覚で覚えたほうが実際は使い分けやすいはずです。

「例のアレね」とお互いに分かり合っているときの心理

theの気持ちは、「どれのことか、もう共有できているよね」です。

話し手が物を新しく差し出すというより、相手との共通認識の中からひとつを取り出している感じに近いです。

そのため、theにはthisほどの「ほら、これ」という押し出しはありません。

落ち着いていて、説明の流れをつなぐ役目が強い言葉です。

たとえば、すでに会議で話題に出た企画書なら「the proposal」で自然です。

ここで大事なのは、その企画書が一つしかないかどうかではなく、聞き手がどれか分かる状態かどうかです。

同じ部屋に企画書が3部あっても、今話しているものが一つに定まっていればtheを使えます。

逆に、一つしかなくても相手がまだ認識していないなら、theだと少し唐突に聞こえることがあります。

感覚の違いを並べると、こんなふうになります。

見え方thisthe
話題の出し方今ここで前に出す共有済みのものを指す
話し手の温度やや強め比較的おだやか
聞き手への前提まだ注目していないかもしれないもう分かっているはず

たとえば初回の会話で「the file」と急に言うと、相手は「どのファイルのことだろう」と一瞬止まりやすいです。

でも、ひとつ前の文でそのファイルに触れていれば、the fileでとても自然になります。

迷ったときは、「相手の頭の中にもう同じ物があるか」で判断すると外しにくいです。

この視点を持つと、thisとtheの違いは単なる文法用語ではなく、会話の流れを整えるための選び分けだと見えてきます。

つまり、thisは相手の視線を集める言葉、theは共有済みの話を静かにつなぐ言葉。

このイメージが入っていれば、細かな規則を全部覚えていなくても、かなりの場面で自然に選べるようになります。

例文で分かりやすく比較!シチュエーションごとの具体的な使われ方

「意味は分かったけれど、実際の文になると迷う」――ここがいちばん気になりますよね。

この違いは、文法用語で覚えるより、その場で話し手がどんな気持ちで名詞を出しているかを見ると一気に分かりやすくなります。

同じスマホや資料を指していても、今これを見ての感覚ならthis、お互いにどれか分かっているならtheになりやすいです。

まずは身近な場面から比べてみましょう。

日常会話での違い(目の前にあるスマホやペンを指すとき)

目の前の物を手に取りながら言うなら、最初に候補になるのはthisです。

その理由は、thisには「これ」とその場で差し出す感じがあるから。

指をさしたり、手に持ったり、視線を向けたりして、話し手が対象をぐっと近くに引き寄せるときに自然です。

たとえば、机の上のスマホを持って「This phone is mine.」と言えば、「このスマホは私のだよ」という感覚になります。

ペンでも同じで、「Can I use this pen?」なら、今見えているこのペンを使っていいか確認している響きです。

一方でtheは、目の前にあるかどうかよりも、どの物のことかが会話の中ですでに定まっているかが大事になります。

たとえば、数本あるペンのうち、さっき「青いペン使ってね」と話していたなら、「Where is the pen?」で通じます。

このtheは「例のペンどこ?」という感覚です。

違いを並べると、こんな形です。

表現自然な場面伝わる感じ
This phone今、手に持って見せるこのスマホ
The phoneどのスマホか互いに分かっている例のスマホ
This pen目の前の1本を指すこのペン
The pen会話で話題に出た特定の1本あのペン

ここで迷いやすいのが、「目の前にあるなら全部thisでは?」という点です。

でも実際はそうでもありません。

たとえば店で店員さんに「the card reader is over there」と言われたあとなら、自分の目の前にその機械があっても「the card reader」で自然です。

すでに対象が共有されているからです。

今この場で示す感じが強いならthis、話の流れで特定できるならthe。この順で考えると、かなり外しにくくなります。

ビジネスメールでの違い(前述の話題や添付ファイルを指すとき)

メールでは、thisは「今回お伝えするこの件」、theは「すでに共有されているその件」という差が出やすいです。

会話のように指をさせないぶん、読み手が何を受け取るかは言葉選びでかなり変わります。

たとえば、添付した資料を送りながら「Please see this file.」と書くと、今まさに送っているこのファイルを見てください、という感覚になります。

不自然ではありませんが、少し近くて直接的な響きです。

一方で「Please see the attached file.」なら、添付されたそのファイルを見てくださいという意味で、仕事の文面ではこちらのほうが安定して使われます。

読み手が「どのファイルか」を添付情報から特定できるからです。

前に触れた話題でも差が出ます。

「This issue needs to be resolved soon.」は、今このメールで取り上げている問題を強く示す印象があります。

対して「The issue needs to be resolved soon.」は、すでに会議や前のメールで共有済みの問題を指す形です。

使い分けを短く整理すると、次のようになります。

  • this:このメールで今持ち出している話題、今回送るもの
  • the:前文、件名、添付、過去のやり取りで特定できるもの

ビジネスメールで私が特に気をつけたいと思うのは、読み手が一度で対象を特定できるかどうかです。

たとえば添付が3件あるのに「this file」だけだと、受け手は一瞬止まることがあります。

その場合は「the attached invoice」「the revised schedule」のようにthe+説明をつけたほうが親切です。

逆に、メールの冒頭で新しく持ち出す提案なら「this proposal」「this request」のほうが、話題を前に出す感じが出ます。

よく使う文を見比べると、判断しやすくなります。

英文向いている場面ニュアンス
Please review this document.今送る資料をその場で示すこの資料を見てください
Please review the attached document.添付資料を明確に指す添付の資料を見てください
I would like to discuss this matter.このメールで新たに話題に出すこの件を話したいです
I would like to discuss the matter.既出の案件を指すその件を話したいです

迷ったら、メールではtheが選ばれる場面が思ったより多いです。

件名、添付、直前の文で対象が絞れているなら、その時点で共有済みと考えやすいから。

ただ、新しい話題を切り出す一文ではthisがすっと入ることも多いので、そこだけ切り替える意識を持てば十分です。

もう迷わない!どちらを使うべきか判断するシンプルなコツ

thisとtheの違いは?会話とメールで迷わない使い分け

英語を書いていると、「ここはthisかな、それともtheかな」と手が止まる瞬間がありますよね。

そんなときは文法用語を思い出すより、「今この場で指さしている感覚があるか」「相手とすでに共有できているか」の2つだけを見ると判断しやすくなります。

迷ったらまず、話し手の頭の中にある名詞が「これ」と前に出ているのか、それとも「例のあれ」と落ち着いているのかを考えてみてください。

この見分け方に慣れると、会話でもメールでも選ぶ速さがかなり変わります。

目の前のものを「これ」と特定して紹介するならthis

その場で取り上げて見せる感覚があるなら、まずthisを候補にする。これがいちばん手早い判断です。

thisは、目の前の物を手で示すときだけに使うものではありません。

今出した話題、今送る資料、今まさに注目してほしい内容にも使えます。

つまり「これを見て」「これのことね」と、聞き手の意識をぐっと近くに集めたいときの語なんです。

たとえば机の上のペンを渡しながら this pen と言えば、「このペン」とその場で選び出している感じが出ます。

メールでも同じで、添付直後に this file と書くと、「今お送りします、このファイルです」という近さが伝わります。

判断に迷ったときは、次の3つのどれかに当てはまるかを見ると早いです。

  • 今その場で見せている
  • 今から話題に出す
  • 他ではなく、これに注意を向けてほしい

このどれかが強ければ、thisが自然になりやすいでしょう。

反対に、相手がまだ何のことか知らない場面でtheを先に置くと、少しかたいというより、「どれのこと?」と一瞬引っかかることがあります。

たとえば初めてペンを話題に出すのに the pen と言うと、共有済みの前提が急に生まれてしまいます。

初登場で、しかも今見せているならthisを選ぶ。この基準はかなり実用的です。

場面自然な選び方理由
手に持ったスマホを見せるthis phone今この場で対象を示しているため
会議で今から説明する資料this document聞き手の注意をこれから向けるため
メッセージで今の問題点を指すthis issue今話題にしている事柄として近いから

ひとつ本音を言うと、迷う場面では「口に出しながら指をさせるか」を想像するとかなり決めやすいです。

頭の中ででも指させるなら、thisで通ることが多いですよ。

会話の中で「どれのことか」が既に決まっているならthe

一方で、相手と対象が共有できているならtheを選びます。

これは「近い・遠い」より、「もう特定できるよね」という感覚が中心です。

前に一度出てきた名詞、場面からひとつに決まる名詞、相手も同じものを思い浮かべられる名詞なら、theがしっくりきます。

たとえば最初に「昨日スマホを買った」と言ったあとで、次の文では the phone と言えます。

もう相手の頭の中に候補が1つできているからです。

ビジネスメールでも、先に「添付した見積書」と話題を出したあとなら、その後は the attached quotation や the file のようにtheで流すほうが自然なことが多いでしょう。

判断の目安はシンプルです。

  1. その名詞は一度出てきたか
  2. その場の状況から1つに決まるか
  3. 相手も同じものを思い浮かべられるか

この3つのうち1つでもはっきり当てはまれば、theを検討しやすくなります。

たとえばカフェで「窓を開けて」と言うときの the window は自然です。

その部屋に対象となる窓が実質1つしかない、または文脈上どの窓か分かるからです。

逆に窓がいくつもあって、手前の窓を示したいならthisの感覚が戻ってきます。

ここで大事なのは、theは「前に出た名詞に必ず付ける記号」ではないこと。

共有が弱いのにtheを使うと、相手に判断を丸投げする形になりやすいんです。

theは「もう分かるよね」が成立するときに使うと覚えると、かなりぶれません。

場面自然な選び方理由
一度話題に出したスマホthe phoneすでに相手と共有できているため
前文で触れた会議資料the documentどの資料か文脈で決まるから
部屋で皆が分かるドアthe door状況から対象が特定できるため

最後に、迷ったときの即決用ルールを1行で置いておきます。

今見せる・今出す話題ならthis、すでに共有済みならthe。

会話の速度が速い場面では、このくらい単純に切り分けたほうが使いやすいです。

初心者が間違えやすいポイントとよくある疑問へのアドバイス

「thisとtheの違いは分かったつもりなのに、いざ英文を作ると手が止まる」。

そんな場面では、似た役割のthatやaまで一緒に整理すると、迷いがかなり減ります。

ここでは、初心者の方が特に混同しやすい組み合わせと、「多少ズレても通じるのか」という現実的な疑問にしぼって、使い分けの感覚をすっきり整えていきましょう。

thatやaとは何が違う?混同しやすい表現との関係性

先に結論を言うと、thisは「これ」、thatは「あれ」、theは「その」、aは「あるひとつの」と考えると、かなり整理しやすいです。

迷う原因は、どれも名詞の前に置かれて「何のことか」を絞る働きがあるから。

ただし、絞り方が違います。

語基本イメージ使う場面例
this話し手に近いもの今ここで指したいthis pen
that話し手から遠いもの少し離れたもの・気持ちの距離があるものthat building
theどれのことか双方で分かるものすでに話題に出たものthe file
a不特定のひとつ初めて出す話題a file

たとえば、机の上のペンを手に取りながら言うなら this pen が自然です。

いっぽう、部屋の向こう側にある棚を見て「あの棚」と言うなら that shelf の感覚。

the shelf は少し違って、「いつものあの棚」「さっき話していた棚」のように、相手も分かっている前提があります。

a shelf は、まだどの棚か決まっていない言い方です。

この4つを一気に見分けるコツは、次の順番で考えることです。

  • まず、相手にとって初登場かどうかを見る
  • 初登場なら a を考える
  • すでに分かっているものなら the を考える
  • その場で「これ」「あれ」と指したいなら this / that を考える

初心者の方が特につまずくのは、thisとtheは置き換えられそうに見えて、視点が違うことです。

thisは話し手の指さし感覚が強く、theは共有された認識が中心になります。

たとえばメールで添付資料を送るとき、送信文の中で初めて触れるなら this file と書くことがあります。

今まさに送っているこの資料、という気持ちが入るからです。

でも、前のやり取りで「例の資料」がすでに決まっているなら the file のほうが自然な場合もあります。

この差は文法問題より、相手の頭の中にその物がもうあるかどうかで決まる、という見方をすると判断しやすくなります。

文法通りに完璧に使い分けないと相手に伝わらない?

結論として、日常会話なら少しズレても通じることは多いです。

ただ、伝わるのと自然に聞こえるのは別なんです。

たとえば目の前のコーヒーを指して the coffee is hot と言っても、場面によっては意味は通じます。

けれど、その瞬間に「このコーヒー」と見せたいなら this coffee is hot のほうが、相手はすっと受け取れます。

逆に、会議でさっきから話している議題について毎回 this を使うと、「今ここで改めて指している」感じが少し強く出ます。

落ち着いた文章では the のほうが収まりやすい場面も多いです。

つまり、多少のずれで会話が止まることは少ないものの、ニュアンスや自然さには差が出ます。

とくに次の2つは、早めに意識しておくと失敗しにくいでしょう。

  • 目の前で見せるなら this / that を優先する
  • 会話や文の流れで共有済みなら the を優先する

英語学習では、最初から100点を狙いすぎると口が重くなりがちです。

実際、多少あいまいでも前後の内容で補われる場面はよくあります。

ただ、メールや仕事の連絡では、小さな違いが読みやすさに響きます。

たとえば Please check this document. は「この資料を確認してください」。

いま添付したもの、今から示すもの、という感じが出ます。

Please check the document. だと、相手がどの資料か分かっている前提が強くなります。

前提が共有されていないのに the を使うと、「どの資料?」と一瞬ひっかかることもあります。

迷ったときは、文法の細かさより先に相手が頭の中で対象を特定できるかを確認してください。

ここさえ外さなければ、大きく崩れることはありません。

完璧さより、相手に負担なく伝わるかどうか。

その基準で見ると、thisとtheの使い分けはぐっと実用的に感じられるはずです。

thisとtheの違いまとめ

thisは話し手が「これ」と近く感じているものを示し、theは相手と共通認識のあるものを指す語です。

この違いが分かると、会話では目の前の物を自然に示せて、メールでは前に出た話題や添付資料もすっきり伝えやすくなります。

今その場で指し示すならthis、どれかがすでに決まっているならthe。まずはこの基準だけ覚えておけば十分です。

thatやaとの違いまで一度に完璧を目指さなくても大丈夫。短い英文を読むたびに「これは近さか、共通認識か」を一つずつ確かめてみてください。今日から会話で1回、メールで1回だけでも意識して使ってみると、thisとtheの違いが感覚としてちゃんと残っていきますよ。